デイ・トリッパー/恋を抱きしめよう
Day Tripper/We Can Work It Out
(シングル)
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プロデュース:ジョージ・マーティン
Parlophone Revel 1965.12.3
曲目リスト
シングル解説
「ヘルプ!」に続き、1965年12月3日に発表された通算11枚目のオリジナル・シングル曲。 アルバム『ラバー・ソウル』と同時発売、初の両A面として発表されたシングル曲である。 両面共に音楽的な飛躍、深化が感じられる作品となった。 全英シングルチャート1位を獲得。アメリカでは「恋を抱きしめよう」がA面となり4週連続1位、130万枚以上を売り上げた。
2曲ともオリジナル・アルバムには未収録。CD編集アルバム『パスト・マスターズVol.2』に収録されている。 但し、66年12月にリリースされた英国編集のベストアルバム『オールディーズ』(未CD化)には2曲が収録されている。
NME(英):1位
ビルボード(米):5位(デイ・トリッパー)
ビルボード(米):2週連続通算3回1位(恋を抱きしめよう)
キャッシュボックス(米):10位(デイ・トリッパー)
キャッシュボックス(米):4週連続1位(恋を抱きしめよう)
ジョンの作品で、一部ポールが協力して完成させている。リードボーカルも2人によるものだが、ポールの声が目立っている。
アルバム『ラバー・ソウル』と同日、66年12月3日に発売された11枚目のシングル曲。全英ナンバー・ワンを記録。 ビートルズ初のドラッグ・ソングといわれ、タイトルの「デイ・トリッパー」には“ドラッグでトリップした人”という意味を含む。 非常に印象的なギターリフはジョージのプレイで、ポールのベースも同じフレーズをユニゾンでなぞっている。 ドライブ感抜群のリンゴのドラミングも当時としては斬新であった。 軽快なビートルズ・ミュージックであるのだが、それまでのヒット曲とは何か違うドライで大人の雰囲気が感じられる佳曲である。
メロディックで親しみやすい「恋を抱きしめよう」がシングルA面候補であったが、ジョンがこの曲をイチ押し!イギリスのレコード業界初の両A面という表記でリリースされた経緯がある。
65年11月末にこの曲のビデオ・クリップが制作されたが、「アイ・フィール・ファイン」、「涙の乗車券」、「ヘルプ!」、「恋を抱きしめよう」も同日に撮影されている。
「イエスタデイ」以来、その音楽的才能を発揮し始めたポールがメインテーマを書き、ジョンが哀愁漂うサビのフレーズを作った2人の共作曲。 サビの最後がワルツ調になるアレンジはジョージのアイデアで、リンゴのシンバルがドラマチックに響いている。
ポールは最初カントリー調の曲をイメージしていたというが、最終的に洗練されたビートルズ・ミュージックに仕上げている。 リードボーカルはポール、サビはジョンとポール2人のハーモニー。 アコーディオンのような音はジョンが弾くハーモニウム、優雅で気品ある作風を際立たせている。 情緒豊かなヨーロピアン・テイスト溢れる中期の傑作曲だ。 歌詞はポールが書いたAメロがあくまで前向きな内容に対し、ジョンが書いた中間部では「人生はとっても短いんだ。喧嘩している暇なんて無いのさ」というちょっと感傷的で意味深なフレーズになっている。この時期、詞にも2人の作風の違いがより明確になっていくのだが、実に興味深い事である。
「デイ・トリッパー」とのカップリングでビートルズのシングル初の両A面扱いとなり、全英1位、全米チャートでは4週連続1位、ミリオンセラーを記録した。
メンバー4人が演奏しているこの曲のビデオ・クリップを見ることが出来るが、これは世界初のプロモーション・ビデオと言われている。 それにしても何故この邦題なのか??
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