基本データ
脚本
金城 哲夫
監督
円谷 一
技術監督
円谷 一
放送日
昭和41年10月9日
視聴率
38.3%
ナレーター
石坂 浩二
ロケ地
東京都勝どき月島埠頭
神奈川県川崎火力発電所
登場怪獣
ぺスター
キャスト
ムラマツ隊長
小林 昭二
ハヤタ隊員
黒部 進
アラシ隊員
石井 伊吉
イデ隊員
二瓶 正也
フジ・アキコ隊員
桜井 浩子
岩本博士
平田 昭彦
広川
梅津 栄
刑事
生井 健夫
宮川 洋一
製油所所長
近衛 敏明
製油所幹部
松尾 文人
制作№
13
ストーリー
激しく爆発する石油コンビナート。 中近東では油田の火事やタンカーが破壊される原因不明の事故が頻発していた。
ある夜、酒に酔った広川が千鳥足で港を歩いている。
すると怪しい光の点滅が海面を移動するではないか!?
「光る水…」すると、そばを通り過ぎたタンクローリーが突然炎上、海中から怪獣が姿を現した!
海に引き釣り込まれるタンクローリー!!
広川は慌ててその場を逃げ出した。
翌日、連絡を受けた科学特捜隊は捜索を開始するが、港は嘘のように静まり返っていた。 ムラマツキャップとハヤタがいるタンクローリーが炎上した現場。 刑事たちは広川の話は信憑性が無いと相手にしなかったが、ムラマツは数週間前の中近東の事件との関連を疑った。 「その犯人が日本にやってきたんじゃないかと思ってね」
その頃、東京湾上空でアラシとイデが乗るビートルから海面に点滅しながら移動する青い発光を発見。
光の進む先には航行中のタンカーが…
次の瞬間、船は大爆発を起こした。
ムラマツらがいる港からも炎上するタンカーが確認できた。 すると怪獣が姿を現し、燃え盛るタンカーを破壊し始めた。 「あの怪獣だ!」広川はそう叫んだ。 怪獣は再び海中に消えてしまった。
「タンクローリーやタンカー、それに中近東の油田、これらを襲っていることから考えると、怪物は間違いなくオイルを食って生きているね」 現場にかけつけた岩本博士はそう話す。 「その怪物が次に襲うのは製油所だ」そう言ってキャップが指さす先には、無数の巨大な石油コンビナート密集地帯が広がっている!
怪獣の想像図
東京湾一帯に緊急非常体制が発令され、工場は活動を停止、湾内は船の入港が禁止された。 そして科特隊本部では怪獣を撃滅するための作戦会議が開かれていた。 岩本博士も参加する会議の中、フジ隊員が怪物の想像図を持ってきた。 特徴的な大きな腹には大量のオイルがあると思われ、怪獣自体が爆弾そのものとの認識で一致した。 上陸されたら非常に危険である。
隊員全員は再びジェットビートルで出動、空挺隊も合流し、湾外の海に大量のドラム缶を投下した。 ドラム缶にはたっぷりとガソリンが入っているのだ。 暫くすると、あの青い発光がドラム缶投下付近に近づいてくる。 そして姿を現した怪獣は次々にドラム缶を飲み込んでいった。
ムラマツの合図でイデがミサイルを発射するものの、怪獣は海中に潜り、再び湾内に侵入してしまう。 「イデ、湾内では絶対発砲してはいかんぞ」ムラマツが釘を刺すが、あろうことか反射的にイデは攻撃のレバーを引いてしまった!? ミサイルが怪獣に命中した次の瞬間、怒り狂った怪獣は口から火炎を吐き出した! 一瞬にして炎は広がり、ついに怪獣は上陸してしまう。 石油コンビナートは破壊され、怪獣の火炎によって大爆発が連鎖的に発生!! 辺りは火の海と化し、炎の中で怪獣も倒れこんでしまった。 「あの製油所の火を我々で消すんだ!」 隊員らは消火するため着陸した。
ぺスターは火炎を吐いた!
湾内では攻撃しないはずだったのにと、ムラマツを激しく責める精油所所長。
ムラマツは謝るしかなかった。
責任を感じたイデは燃え盛る火の海の中へ走り出し危険な消火活動を始めた!
イデを探すアラシとハヤタ。
その間も次々と爆発していく製油所のタンク!!
ハヤタはベータカプセルを点火した。
ウルトラマンは怪獣にとどめを刺すと、手から水流を出し必死の消火を始めた。 あれほど燃え盛っていた火の海もウルトラマンのおかげでようやく鎮火することができたのだ。
「イデは科学特捜隊員失格であります…」激しく反省するイデであった。
海中から姿を現す怪獣