基本データ
脚本
海堂 太郎
監督
樋口 祐三
技術監督
高野 宏一
放送日
昭和41年12月4日
視聴率
36.5%
ナレーター
浦野 光
ロケ地
静岡県伊豆荘
静岡県大室山
登場怪獣
ケムラー
キャスト
ムラマツ隊長
小林 昭二
ハヤタ隊員
黒部 進
アラシ隊員
石井 伊吉
イデ隊員
二瓶 正也
フジ・アキコ隊員
桜井 浩子
ホシノ・イサム隊員
津沢 彰秀
少年
小山 潔
教師
池田 生二
溝井 哲夫
レストハウス支配人
大塚 周夫
地震研究所所員
山中 紘
女性ハイカー
皆川 和子
清水 美帆
制作№
21
ストーリー
少年が大武山の山道を歩いていると、鳥が大量に死んでいるのを発見した。 死骸を学校に持って行ったが、先生たちも不思議がるだけだった。
別のある日、4人組の女性ハイカーが大武山を登っていた。 すると異臭とともに噴煙の中から巨大な目玉が現れ、4人は慌てて逃げ出した。
事件は科学特捜隊に報告されたが、軽い事件と考え、志願したフジ隊員が調査する事になった。 現場へ向かう小型ビートルの機内では、ホシノ隊員がちゃっかり乗り込んでいた。
2人が大武山に到着すると高原レストハウスの支配人が迎えた。
支配人は風評被害を恐れ事件を大袈裟にしないでほしいと言う。
大武山はもう何千年もの昔に火山活動を停止した死火山だが、最近地震が頻発している。
大武市の地震研究所で話を聞くと、最近地震が多く、奇妙なのはここ1ヶ月位微弱な振動が続いているという。
ミクログラフの曲線の特徴は「微かだが力強い生命力のエネルギーが感じられる」と所員は話してくれた。
フジは本部に状況を報告後、一旦帰還する事になった。
2人が小型ビートルを発車しようとすると、突然噴火口から大量の煙が噴き出し始めた。
噴煙はビートル機内にも立ち込め、フジとホシノ君は気を失ってしまった。
この異常事態にムラマツ、ハヤタ、アラシ、イデの4人がビートルで出動、フジとホシノ君の2人だけで調査させたのは無謀だったか!?
大武山の上空は霧で視界がゼロ、胸のボタンが警報音を鳴し、機内の危険表示メータがどんどん上がった。
「猛烈な毒ガスだ」
ビートルは着陸し、防毒マスクを装備した4人はフジたちの小型ビートルの捜索を開始した。
噴火口では毒ガスが充満している。
すると中から巨大な怪獣が現れた!
「こいつの仕業だったのか」
4人はスーパーガンを放つが怪獣は大量の毒ガスは吐き出したため、退却を余儀なくされる。
フジたちのビートルに迫る怪獣
怪獣はフジとホシノ君が乗るビートルに接近!!
ようやく意識を取り戻したホシノ君は無線連絡を試みた。
連絡を受けたムラマツは、ビートルの操縦を無線で伝えた。
迫りくる怪獣を目前に、ホシノ君はムラマツの指示に従い何とか脱出を成功させたのだった。
一方、大武市では怪獣ケムラーが市街5キロ地点まで迫っていた。
イデは毒ガスを中和させる方法を考えていたが、ホシノ君からケムラーの弱点を一発で仕留める新兵器の開発を提案された。
実はホシノ君はビートルで脱出する時、ケムラーの背中の甲羅の付け根に光る物体を見つけていたのだ。そこがおそらく弱点であろうと…。
イデは新兵器開発を続行し、ムラマツ、ハヤタ、アラシの3人は、防衛隊と共にケムラー阻止の戦列に加わった。
しかし防衛隊の必死の攻撃もケムラーには通じない。
ケムラーの二股に分かれた長い尾から放つ破壊光線が厄介だ!
甲羅の付け根がケムラーの弱点だ
ハヤタがビートルで上空から攻撃を開始するが、ケムラーの背中の甲羅に激突してしまった!!
激しく爆発するビートル、そこにウルトラマンが現れた。
ケムラーの毒ガスに苦戦するウルトラマン、必殺のスペシューム光線も効かない!?
発射されたマッドバズーカがケムラーの急所に命中、ケムラーは力無く倒れそのまま噴火口に落ちていった。
病院で入院しているフジの見舞いに向かうムラマツ、アラシ、イデ、ホシノ君の表情は暗い。
「ハヤタはパリ本部に連絡に行っているという事に」ムラマツは皆にそう言うと病室のドアを開けた。
何とそこにハヤタが居るではないか!?
「キャップ、ご心配かけました」
「君の事だ、無事だと思ったよ」ハヤタの無事を喜ぶ4人に「私のお見舞いに来たんじゃなかったの?」
いつも肝心な時、女・子供は軽く見られるんだ、とフジを慰めるホシノ君であった。
噴煙の中から怪獣が!?