基本データ
脚本
佐々木 守
監督
実相寺 昭雄
技術監督
高野 宏一
放送日
昭和41年12月11日
視聴率
38.0%
ナレーター
浦野 光
ロケ地
東京都羽田空港
東京都TBS会館
東京都国立代々木競技場
東京都世田谷体育館
登場怪獣
テレスドン
地底人
キャスト
ムラマツ隊長
小林 昭二
ハヤタ隊員
黒部 進
アラシ隊員
石井 伊吉
イデ隊員
二瓶 正也
フジ・アキコ隊員
桜井 浩子
福山博士
福田 善之
アンヌ・モーハイム隊員
アネット・ソンファーズ
地底人
フランツ・グルーベル
テレビセンター職員
丸山 謙一郎
制作№
23
ストーリー
たった今、科学特捜隊パリ本部から特別な任務を負った隊員、アンヌが日本支部に到着した。 隊員全員が指令室に呼ばれ、ハヤタが国際宇宙開発軍のロケット操縦の技術指導のため暫くパリへ派遣される事が伝えられた。 即日ハヤタはアンヌと共にパリへ飛んだ。
何故かハヤタが出発してから奇妙な事件が多発した。
東京上空に黒い虹が現れ、電波や電話の通信障害が各地から報告された。
東京テレビセンターから世界衛星からの電波障害、インターナショナルテレフォンサービスから国際電話の海底ケーブルが断絶しているとの連絡が次々入ってくる。
科学特捜隊もパリ本部への連絡がつかなくなっていた。
テレビセンターに向かったアラシとイデだったが職員からは原因が不明だと知らされた。
「灯台下暗し、原因は科学特捜隊だよ」福山博士は計器が科学特捜隊本部に最も反応していると指摘した。
博士と共に本部へ向かう途中、イデはアンヌの姿を一瞬だけ目撃する。
ハヤタと一緒にパリへ立ったはずのアンヌが東京に居る訳はないのだが…。
科特隊本部ビル。アラシとイデが妨害電波の発信元の探知を始めると、計器が激しく反応した。そしてライター程の小さな箱を発見する。
博士が調べると、それはへリチウム磁力光波を出す装置で、東京一円の電波を妨害するものだという。
「しかし不思議だ。このゲルマタント鉱石は地下4万メートルにあると推定されているものなんです」
「それじゃ我々の世界で使われた事が無い物ですか!?」ムラマツは驚いた。
ひょっとすると宇宙人の仕業かも知れないと言うアラシだが、イデはパリ本部から来たアンヌを疑った。 電波障害が回復したが、ハヤタたちのビートルとの連絡は途絶えていた。
ビートルでパトロールに出かけたアラシとイデは、上空からアンヌの姿を確認した!
すぐに着陸するがアンヌは車で逃走、その場にハヤタの通信機が落ちていた。
「絶対あの女だ」イデの疑惑は確信に変わった。
ハヤタは捉えられていた!?
パリ本部に問い合せると、アンヌの写真が送られてきた。本人に間違いないとの回答だが、まだ2人は到着していないという。
その頃、ハヤタは夢とも幻ともつかぬ怪しい現実の中にさまよっていた。
テレビセンターで警備していたイデはそこでアンヌを発見、彼女を取り押さえようとするとサングラスの下から目が無い顔が現れた!?
イデが怯むとアンヌは逃走、そして夜の街に怪獣が姿を現した。
「行け、テレスドン!」アンヌが地底から現れた怪獣にそう言うと、怪獣テレスドンはビルを破壊し始めた。
ビートルが出動し、大量のナパーム弾で攻撃するがテレスドンには無力だった。 口から溶岩熱線を吐くテレスドン、このままでは東京は全滅だ。
街を破壊するテレスドン
意識を取り戻したハヤタの周りにはニセのアンヌと数人が立っていた。
「気が付いたかハヤタ、今頃地上の世界はめちゃめちゃになっているだろう」
ここは地下4万メートル。
「我々地底人がいよいよ地球を征服する日がきたのだ。我々は氷河期以前に地殻変動で地下に潜って以来、晴れて太陽の光を浴びる時を待っていた」
地底人はハヤタがウルトラマンだと知っていた。
そしてハヤタの意識を操り、ウルトラマンと共に世界の破壊を目論むのだった。
脳をコントロールする装置を頭に装着されたハヤタ。
地底人は催眠状態のハヤタにウルトラマンへの変身を命じた。
言われるままにハヤタがベータカプセルを点火した瞬間、地底人たちは余りにも眩しいフラッシュビームの閃光を受け、全員絶滅してしまった!!
そう、ウルトラマンは光の子であった。M78星雲から来た正義の使者ウルトラマンは、たとえハヤタが意識を失っていても、光の国のスーパーマンだったのだ。
本物のアンヌ隊員
地上に現れたウルトラマンはテレスドンに襲いかかった。 激闘の末、地面に叩きつけられたテレスドンは絶命した。
アンヌと共に日本支部に戻ってきたハヤタ。アンヌは自分そっくりの女に空港で拉致されていたのだった。
そして、改めてハヤタは本物のアンヌと共にパリへ立つのであった。
パリ本部から来たアンヌ