ヘイ・ジュード/レヴォリューション
Hey Jude/Revolution
(シングル)
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プロデュース:ジョージ・マーティン
Apple Revel 1968.8.30
曲目リスト
シングル解説
ビートルズが設立した会社"アップル・コア"から発売された最初のシングルレコード。 グループ初の8トラック・システムでレコーディングされた曲である。
英国における18枚目のオリジナル・シングル曲として1968年8月30日にリリースされた。 イギリスでは2週連続1位、アメリカでは9週連続1位を獲得。 アメリカだけで400万枚以上、全世界で1,300万枚以上のセールスを記録した。 B面の「レヴォリューション」も全米チャート12位まで上昇している。
2曲ともオリジナルアルバム未収録だが、70年2月にアメリカで発売された編集アルバム『ヘイ・ジュード』に収録されている。 CDでは編集アルバム『パスト・マスターズVol.2』で聴く事ができる。
NME(英):2週連続1位
ビルボード(米):9週連続1位
キャッシュボックス(米):7週連続1位
ポールが作ったドラマチックなピアノ曲。 68年8月30日に発表された18枚目のシングル曲。アップル・レーベルからの記念すべき最初のシングルでもある。
ビートルズの全作品中、最も有名かつ人気のある作品であろう。イギリスで第1位、アメリカでは9週連続1位を記録した。 ピアノを弾きながら歌うポールの姿は後期ビートルズのイメージとして定着する事になる。バックコーラスはジョンとジョージ、息の合ったハーモニーはジョン。
歌詞はジョンとシンシアの離婚が決まった時期、5歳の息子ジュリアンを励ます内容になっている。Judeがドイツ語でユダヤ人を意味するため「ユダヤ人について」と解釈されたり、「ポールは俺の事を書いたんだ」というジョン自身の発言から「ジョンの歌」など、諸説ある。 ポールは歌詞中の「The movement you need is on your shoulders(必要なムーブメントは君の肩にかかっている)」について、意味が通じないので書き直す予定だったが「そこが一番格好いいところなんだから残しておけよ」というジョンのアドバイスに従ったという。ポールは今でもこの一節を歌うとき、ジョンを思い出すそうだ。 辛口のジョンであるが、ポールの歌詞について絶賛している。
レコーディングは『ザ・ビートルズ』のアルバム・セッションの中盤に差し掛かった7月末に開始された。 初めて8トラックのレコーディング機材が整ったトライデント・スタジオで録音し、ミキシングをEMIスタジオで行ったが、機材の違いが原因で高音域が死んでいる事が判明。発売に間に合うようになんとかイコライジング加工で高音を蘇らせたという。
1番はピアノの伴奏のみ、2番からサイドギターとタンバリン、サビからドラムとベース、最後はオーケストラが入るという徐々に盛り上がっていくアレンジは初めての試み。 特にドラムの入り方が絶妙、少し遅れてドーンと入るベースが聴き所。 ドラムに布をかぶせて叩いたため特徴的なモコモコした音になったとか。何故かジョージのギターは殆ど聞こえない。 この曲の演奏シーンはプロモーション・ビデオとなり、延々と続く“祭りの宴”のような雄大なエンディングの大合唱は大流行し、ビートルズ創作活動の頂点を象徴するシーンとなった。
それにしても長いエンディングを単調にしないポールのアドリブの効いたソウルフルなボーカルは素晴らしい。
ジョンのボーカルに勝るとも劣らないポールのボーカリストとしての実力が見事に発揮されている。
そして半世紀以上たった今でもまったく色あせない瑞々しさを
「ヘイ・ジュード」のB面に収録されたジョンが作ったアップテンポなロック曲。 リードボーカルはジョン。冒頭のシャウトはポールによるもの。 迫力あるリンゴのドラムは珍しくシャッフル・ビートを叩いている。
もともとは演奏時間が12分もあったこの曲をシングル候補に考えていたジョン。なんとか4分に縮めたが、ポールとジョージから「テンポがまったりとしていてシングル向きではない」とダメだしをくらっていた。 約3週間後にアップテンポにリメイク、ファズの効いたエピフォン・カジノによるヘビーなギターが印象的な革命ソングとして完成する。 4分のまったりした初期バージョンはアルバム「ザ・ビートルズ」に「レヴォリューション1」として収録されている。
ジョンは歌詞の「But when you talk about destruction. Don't you know that you can count me in」(もしお前が何でもぶっ壊せと言うなら、俺を仲間に入れてくれ)をすごく悩んでいたが、最終的に「can count me out」(仲間から外してくれ)に訂正している。
間奏のファンキーなエレキ・ピアノはローリング・ストーンズのキーボード・プレイヤーのニッキー・ポプキンスによるプレイ。 ニッキーはその後ジョンやジョージのソロ作品にも参加するようになる。
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