基本データ
脚本
山田 正弘
南川 竜
監督
野長瀬 三摩地
技術監督
高野 宏一
放送日
昭和41年11月20日
視聴率
36.8%
ナレーター
石坂 浩二
ロケ地
東京都渋谷公会堂
東京都TBS会館
東京都国立霞ヶ丘競技場
東京都千駄ヶ谷駅付近
神奈川県江田駅
登場怪獣
アボラス
バニラ
キャスト
ムラマツ隊長
小林 昭二
ハヤタ隊員
黒部 進
アラシ隊員
石井 伊吉
イデ隊員
二瓶 正也
フジ・アキコ隊員
桜井 浩子
福山博士
福田 善之
木村助手
丸山 謙一郎
石岡(試験場主任)
相沢 治夫
志賀助手
塚田 正昭
制作№
18
ストーリー
東京のビル工事現場から不思議な金属でできたカプセルが発見された。 宇宙考古学の権威、福山博士とともに科学特捜隊は現場に向かった。
一部が破損している2メートル程の筒状のカプセルは、博士によるとタイムカプセルのような目的で埋められたのではないかと推察された。
カプセルに付着しているアンモナイトの化石は3億5千年も昔のものだという。
カプセルを開けてみると、中には青い液体が入った透明な容器と金属板が入ってた。
青い液体は同席した石岡氏の鉱物試験場で、金属板は福山博士の研究所でそれぞれ調べられる事になった。
作業が再開された工事現場では別のカプセルが土砂に紛れてトラックに積まれていた。 そのまま埋立地に破棄されたそのカプセルには、赤い液体が入っている…
科学特捜隊本部ではカプセルが話題になっていた。
「3億5千年前と言えば恐竜やマンモスが支配していた時代だ。」
「氷河期以前、我々よりももっと文明の発達した人類が居たといわれている謎の時代なのよ」
福山博士から金属板は何かの書類らしいとの連絡が入ったため、ハヤタとイデは研究所へ向かった。
赤い怪獣出現!!
博士によると、何か記載されているのだがレントゲンでも超短波でも読み取ることが出来ないという。
不意にイデが金属板を床に落としてしまった。すると板が反射した天井に文字が映し出されるではないか!?
失われた大陸ミュー帝国の文字によく似ていると言い、福山博士は金属板の文字解読を始めた。
その頃、青い液体が入ったアンプルは、石岡鉱物試験場で開けるための試行錯誤が続けられていた。
同時刻、東京北部に発生した雷雨で埋立地に落雷があった。
カプセルに雷が直撃すると、そこに赤い怪獣が出現した!
連絡を受けた科学特捜隊、アラシがビートルで出動するが怪獣にはロケット弾が効かない。
ムラマツからアラシの応援を要請されたイデ。
不吉な予感を感じつつハヤタは研究室に残った。
一方、鉱物試験場ではアンプルに10万ボルトの雷撃を当てていた。怪しくうごめく青い液体!?
国立競技場で激突する2匹の怪獣
ようやく文字の解読に成功した福山博士だったが、板には恐ろしい事が書いてあった。
「我々はやっと悪魔の怪獣赤いバニラと青いアボラスを捕らえ、液体に変えて地中深く埋めた。決して開けてはならない。再び怪獣に生を与えれば人類は滅亡するであろう」
ハヤタの不安は的中した。鉱物試験場に電話をしたが繋がらない!?
その頃、試験場の建物から青い怪獣アボラスが姿を現していた。
「我々は昔の人々が閉じ込めた悪魔をふたたび蘇らせたのか!?」ハヤタから連絡を受けたムラマツは愕然とした。
科学特捜隊と防衛軍の攻撃を受けながら、バニラとアボラスは街を破壊しながら引き合うように進んでいく。 バニラは火炎を吐き、アボラスはあらゆるものを溶かす溶解発泡を吐いている。
溶解発泡を浴びたウルトラマン
2匹は国立競技場で激突した。破壊される競技場。
アボラスが吐いた溶解発泡を喰らったバニラは溶けていった。
そしてハヤタはウルトラマンに変身した。
アボラスの吐く溶解発泡を受けたウルトラマン。
一瞬動きが止まり、カラータイマーが点滅する!?
ウルトラマンは溶解発泡を跳ねのけるとスペシューム光線を3度連射した!
アボラスを倒したウルトラマンは空へ飛び去った。人類は救われたのだった。
工事現場から発見されたカプセル