基本データ
脚本
金城 哲夫
若槻 文三
監督
円谷 一
技術監督
高野 宏一
放送日
昭和42年1月15日
視聴率
37.0%
ナレーター
浦野 光
ロケ地
大阪府大阪城
東京都神代団地
大阪府大阪タワー
東京都丸の内
東京都多摩川住宅
登場怪獣
ゴモラ
キャスト
ムラマツ隊長
小林 昭二
ハヤタ隊員
黒部 進
アラシ隊員
石井 伊吉
イデ隊員
二瓶 正也
フジ・アキコ隊員
桜井 浩子
中谷教授
富田 浩太郎
オサム(怪獣殿下)
稲吉 千春
オサムの父
宮田 洋容
オサムの母
布地 由起江
オサムの友達タケシ
加藤 勉
吉村警官
緒方 燐作
警官
川又 由希夫
制作№
27
ストーリー
ゴモラが現れた空き地にアラシとイデが到着するが、既にゴモラの姿は無かった。
大阪タワーのゴモラ対策本部では再びUNG麻酔弾でゴモラを眠らせる事を検討していた。 ゴモラの居場所を特定するため、小型発信機を付ける作戦も決定する。
緊急避難命令が発令された大阪市街。 怪獣殿下が住む団地の一室では母が慌ただしく避難の準備を行っていたが、父は呑気に構えていた。 「オサムが言ってる何とかマンが助けてくれるだろう」
4時間が過ぎたがゴモラ出現の情報は得られなかった。
ハヤタは本部からマルス133と小型発信機を持ってきた。準備は万端だ。
自衛隊の火器部隊が監視する中、突如大阪市街の真ん中に出現したゴモラ!
街の破壊を始めるゴモラに地上から攻撃する科学特捜隊。
ハヤタとアラシはマルス133とスーパーガンでゴモラの尻尾を狙った。
見事ゴモラの尻尾に命中! 凄まじい炎とともに強靭な尻尾が焼き切れた!
切り離された尻尾は暴れ回り、ビルを次々に破壊していく。
その時ハヤタはベータカプセルが無い事に気づいた。
遂にゴモラの尻尾を切断
尻尾を切られ再び地中に潜り始めたゴモラに発信機を打ち込んだ。 ゴモラの位置がビーコンに映し出されると、それは真っすぐ大阪城に向かっているではないか!?。
自衛隊の戦車や装甲車が大阪城に向かう中、自宅で避難中のオサム君がベータカプセルを思い出した。「これをウルトラマンに届けなきゃ」
自転車に乗ったオサム君は危険地域となった大阪城に向かった。
一方、大阪城では自衛隊伊丹部隊が待ち構える待ち構える。
頼みにしていたUNG麻酔弾は在庫が無い事が判明していたため、科学特捜隊は自力でゴモラを倒すべく待機していた。
そして、遂にゴモラがその姿を現した!
自衛隊の一斉攻撃を物ともせず、大阪城の目の前に迫るゴモラ!?
「3度目の正直、今度こそゴモラを倒すんだ。ゴモラから大阪城を守るんだ!」ムラマツから覚悟の指令だ。
大阪城での必死の攻防
その頃、非常線を警備している警官の前にオサム君が現れた。
「科学特捜隊の人にこれを渡したいんだ。おじさんにはわからないけどとても大事なものなんだ」
何かを感じた吉村警官はオサム君をパトカーに乗せ現場へ向かう事にした。
隊員たちの必死の攻撃も虚しく、ついに大阪城の天守閣を破壊し始めたゴモラ!! ああっ、大阪城が壊されていく…
オサム君を乗せたパトカーが現場に着くと、非常線を掻い潜り隊員たちの元に走り出すオサム君!
危険だから来ちゃ駄目だというハヤタに、オサム君はベータカプセルを差し出した。
「僕、怪獣殿下だよ。だから何でも知ってるんだ。これウルトラマンの大事なものなんだろ」
「ありがとう、怪獣殿下。ここは危険だから向うへ行ってて」
そう言うとハヤタはウルトラマンに変身した!
ゴモラに破壊される大阪城!?
尻尾の無いゴモラはウルトラマンの敵では無かった。 角を折られ地中に逃げようとするゴモラ、スペシューム光線が命中する。 オサム君の目の前で勝利したウルトラマン。
「とうとう死んじまったか。憎むべきやつだったが、かわいそうな事をした」 「剥製にして万国博の古代館に飾ってやろう。大阪城は500年だが、ゴモラは1億5千万年前の遺産だからな」 崩れ去った大阪城の傍らで横たわるゴモラの骸をアラシとイデは見つめていた。
闘いが終わり、再会したハヤタとオサム君。
「君のおかげでウルトラマンも無事ゴモラをやっつける事ができたよ」
「すると僕はウルトラマンの役に立ったんだね」
大きくうなずいたハヤタはこっそり科学特捜隊のワッペン型通信機を殿下にプレゼントした。
本部へ帰るビートルの機内。「ハヤタより殿下へ。あんまり怪獣に夢中にならないでこれからはしっかり勉強するんだぞ」
勉強机の前でハヤタからの通信を受けたオサム君。
「了解、了解、目下ガリ勉中。頑張りますからハヤタさんも元気でね」
そう言いながらウルトラマンとゴモラが闘う絵を一生懸命描いている怪獣殿下であった。
再びゴモラが大阪市街に出現