基本データ
脚本
藤川 桂介
監督
飯島 敏宏
技術監督
的場 徹
放送日
昭和41年8月14日
視聴率
29.0%
ナレーター
石坂 浩二
ロケ地
神奈川県こどもの国
静岡県伊豆富戸コスモランド
東京都丸の内
神奈川県三浦半島剣崎
登場怪獣
グリーンモンス
キャスト
ムラマツ隊長
小林 昭二
ハヤタ隊員
黒部 進
アラシ隊員
石井 伊吉
イデ隊員
二瓶 正也
フジ・アキコ隊員
桜井 浩子
岩本博士
平田 昭彦
浜口節子
若林 映子
制作№
2
ストーリー
大室山の山田博士、東京の新聞記者小林、地質学者の松尾博士の3人が三日間の間に窒息死するという事件が起こった。
3人の死因が特異だったため、警視庁から科学特捜隊に調査が依頼された。
植物の品種改良で有名だった山田博士の研究所を訪ねたイデとアラシは、博士が先日オイリス島から持ち帰った食虫植物ミロガンダの品種改良中に亡くなった事を知る。
そして、放射線を当てたミロガンダの花も姿を消している事がわかった。
オイリス島調査団
調べてみると、オイリス島調査団は5名。団長は山田博士、新聞記者の小林、地質学者の松尾博士。いずれも怪死した3人である。
科学特捜隊の電子頭脳は残り2人が動物学者の酒井博士、カメラマンの浜口節子であると解答を出した。
犯行現場に動物質のムチン、植物質のクロロフィルが検出された事が判った頃、何と酒井博士までが殺されてしまったとの連絡が入った。 団員の残り一人、浜口節子の護衛につく事になった科学特捜隊は彼女の自宅へと向かった。
節子によると、島で道に迷った時に辿り着いた川のほとりでミロガンダの花を発見したという。 川の水で一息ついた一行は、上流で人間の大きさ程の食肉植物に遭遇していた。
火山帯のオイリス島の川辺に咲くミロガンダは、水中の珪素を吸収して生きていたのだ。 食肉植物はミロガンダの幼年期の姿であり、山田博士が品種改良中にガンマー線を当てた影響でミロガンダが幼年期の食肉植物に変異したのであった。 自由に動けるようになったのも放射線の影響であろう。 そして生きるために必要な珪素を含んだ水を求め、調査団を襲っていたのだ。
襲われたアラシ
翌日、予想した通り節子の自宅に人間大のミロガンダの怪物がついに姿を現した! アラシが襲われたが、助けに入った隊員たちのスーパーガンを浴び、怪物はそばの沼に沈んでいった。 事件は解決したかに見えたが…
科特隊本部の作戦室。ミロガンダの怪物を倒し喜ぶ隊員たちであったが、科学センターの岩本博士はスーパーガンのエネルギーを受けたことで、逆に強大になった可能性を指摘した。 案の定、巨大な緑の怪物が夜の丸の内に出現したと通報が入った!
丸の内に到着した科学特捜隊の眼前、倒壊するビルの中から巨大な姿を現すグリーンモンス。 責任感が強いアラシは一人スパイダーで攻撃するが、花弁から吐く緑色の霧を浴び倒れてしまう。 ハヤタはアラシを救出、ベータカプセルを点火させた。
スペシウム光線発射
静まり返った深夜の街、ウルトラマンとグリーンモンスが対峙すると戦闘開始を告げるように時計台の鐘の音が鳴り響いた。
緑色の霧を浴びて苦しむウルトラマンであったが、体当たりからスペシウム光線を発射、弱点であるクロロフィル核を破壊した!
めらめらと燃え盛るグリーンモンス。焼け焦げた死体は夜風に吹かれ枯葉のように街へ散っていった。
闘いが終わった頃、ふとハヤタが居ない事を不審に思うイデであった…
クロロフィル