ウルトラマンの人気を支えた魅力あふれる怪獣たち。狂暴な存在でありながらどこか憎めない愛おしさを持った独特の造形美は、当時も今も子供たちの心を鷲掴みにしている。
数ある円谷プロの怪獣たちの中でも特に人気が高いウルトラマン登場怪獣。 デザインは彫刻家の成田亨氏。成田はウルトラマンのデザインも手掛けている。造形は画家の高山良策氏。この成田・高山コンビが制作した職人技がユニークな怪獣たちを造り上げた。
英名:Alien BALTAN
別名:宇宙忍者
身長:ミクロ~50m
体重:0~1万5千t
出身地:バルタン星
攻撃:分身術、ハサミから出す白色光線
弱点:スペシウム
アクター:佐藤 武志
デザイン:成田 亨
造形:両腕が大きなハサミ、セミに似た頭部を持つ直立2足歩行の人型。
宇宙船
特徴:
狂った科学者の核実験により故郷のバルタン星を失った種族。
たまたま宇宙旅行中で難を逃れた20億3千万の同胞が地球に立ち寄り、居住できる環境と判断し一方的に移住を決める。
普段(?)はミクロのサイズで休眠状態であるが、活動時は人間の大きさから50メートルの巨体に変化する事が出来る。
核ミサイルが直撃しても脱皮して再生するほどの強い生命力。
また、人間に乗り移ったり、分身術を使うなど、変幻自在な能力を多数持つ。
登場回:第2話『侵略者を撃て』
コメント:
数いるウルトラ怪獣の中でも1、2の人気を誇るキャラクター。
「フォッフォッフォッ…」という特徴ある声は、子供時代真似した人も多いだろう。
『ウルトラQ』第16話『ガラモンの逆襲』に登場したセミ人間を改造したため、セミに似た容姿である。
英名:Alien BALTANⅡ
別名:宇宙忍者
身長:ミクロ~50m
体重:0~1万5千t
出身地:バルタン星
攻撃:重力嵐、スペルゲン反射板
弱点:スペシウム
アクター:飛鋪 正直
デザイン:成田 亨
造形:両腕が大きなハサミ、セミに似た頭部を持つ直立2足歩行の人型。
特徴:
R惑星に逃げたバルタン星人の生き残り。
スペシウム光線から防御するため、スペルゲン反射板を装着。
ウルトラマンと科学特捜隊を宇宙に分断し、悲願である地球侵略を目論む。
登場回:第16話『科特隊宇宙へ』
コメント:
初代と比べると全体にスリム、頭部も鋭角的で黒っぽい体色になった。
英名:Alien BALTANⅢ
別名:宇宙忍者
身長:50m
体重:1万5千t
出身地:バルタン星
アクター:渡辺 白洋児
デザイン:成田 亨
造形:両腕が大きなハサミ、セミに似た頭部を持つ直立2足歩行の人型。
特徴:
メフィラス星人により召喚された宇宙人の一人。
登場回:第33話『禁じられた言葉』
英名:PIGMON
別名:友好珍獣
身長:1m
体重:10kg
出身地:太平洋・多々良島
アクター:藤田 修治
デザイン:成田 亨
造形:全身棘に覆われた2足歩行の人型。
短い尾を持つ。
特徴:
小学2年生程度の知能を持った人間に友好的な小さな怪獣。
多々良島で遭難した測候所の松井所員に水や食糧を届けていた。
登場回:第8話『怪獣無法地帯』
コメント:
着ぐるみは『ウルトラQ』第16話『ガラモンの逆襲』のガラモンを改造したもの。ガラモンより首が長くなっている。
英名:PIGUMONⅡ
別名:友好珍獣
身長:1m
体重:10kg
出身地:大岩山
アクター:小宅 雅裕
デザイン:成田 亨
造形:全身棘に覆われた2足歩行の人型。
短い尾を持つ。
特徴:
ジェロニモンの超能力により蘇生した怪獣。
人類のためにジェロニモンの総攻撃計画を科学特捜隊に知らせようとする。
登場回:第37話『小さな英雄』
コメント:
第35話『怪獣墓場』のエンディングでは怪獣墓場に漂う怪獣として一瞬だが見る事ができる。
英名:HYDRA
別名:高原竜
身長:60m
体重:0
出身地:静岡県伊豆大室山
攻撃:口から吐く火炎、鋭いクチバシ
アクター:荒垣 輝雄
デザイン:成田 亨
造形:大きな翼を持つ直立2足歩行の鳥型。
ヒドラ像
特徴:
大室山公園にある「高原竜ヒドラの像」と同じ容姿。
ひき逃げ事故に会って亡くなったムトウ少年の復讐をするが如く、国道87号線を通るトラックを次々に襲う。
登場回:第20話『恐怖のルート87』
コメント:
劇中に登場する巨大なヒドラの像は、ロケ地の伊豆シャボテン公園にある「高原竜」と呼ばれる建物。
着ぐるみはのちに25話『怪彗星ツイフォン』に登場するギガスに改造される。
英名:BULLTON
別名:四次元怪獣
身長:60m
体重:6万t
出身地:中近東・バローン砂漠
攻撃:四次元能力
アクター:荒垣 輝雄
デザイン:成田 亨
造形:テトラポットに似た岩石型。
特徴:
バローン砂漠で発見された青と赤の二つの隕石が合体して怪獣化したもの。
物体を移動させたり空間を捻じ曲げたり、様々な超常現象を引き起こす。
登場回:第17話『無限へのパスポート』
英名:PESTER
別名:油獣
身長:50m
全幅:80m
体重:2万5千t
出身地:海底
攻撃:口から吐く火炎
アクター:荒垣 輝雄、清野 弘幸
デザイン:成田 亨
造形:ヒトデを2つ合わせたような海洋生物型。
コウモリに似た頭部。
特徴:
中近東に棲息していたがタンカーを襲撃。東京湾に上陸し石油コンビナートを破壊する。
石油が好物。
登場回:第13話『オイルSOS』
コメント:
この造形、帰ってきたウルトラマンのツインテールと並び、グッドデザイン賞を進呈したい!!
英名:BEMULAR
別名:宇宙怪獣
身長:50m
体重:2万5千t
出身地:M35星
攻撃:口から吐く青色熱光線
アクター:荒垣 輝雄
デザイン:成田 亨
造形:小さな前肢と長い尾を持つ2足歩行の恐竜型。
顔は獅子前に酷似。
青い球体
特徴:
宇宙の平和を乱す凶悪な無法者。
ウルトラマンが宇宙の墓場へ護送中に逃亡。
青い球体に変身し地球に飛来。竜ヶ森湖の湖底に潜伏する。
登場回:第1話『ウルトラ作戦第一号』
コメント:
ウルトラシリーズ記念すべき初登場怪獣。
ベムラーという名前は、ウルトラマン企画段階での最初の主人公名だった。
この恐竜のような容姿、非常にかっこいい怪獣である。
英名:MAGLLA
別名:地底怪獣
身長:40m
体重:2万5千t
出身地:太平洋・多々良島
攻撃:ムチのようにしなる尾
アクター:泉 梅之助
デザイン:成田 亨
造形:長い尾、全身棘に覆われた4足歩行の恐竜型。
特徴:
モグラのように地底を移動する。
100mもある長い尾で大木をなぎ倒す。背中の棘はダイヤモンドより硬い。
登場回:第8話『怪獣無法地帯』
コメント:
着ぐるみは第3話『科特隊出撃せよ』のネロンガを改造したもの。
マグラーはその後ガボラに改造される。
英名:MUMMY MAN
別名:ミイラ怪人
身長:2m
体重:110k
出身地:鬼岩大丘陵
攻撃:目から発射する怪光線
アクター:満月 英世
デザイン:成田 亨
造形:直立2足歩行の人型。
特徴:
鬼岩大丘陵の洞窟で7000年間眠り続けていたが、岩本博士により東京へ運ばれた。
洞窟に戻るため、念力により自ら電撃を浴びて復活。
登場回:第12話『ミイラの叫び』
英名:Alien MEFILAS
別名:悪質宇宙人
身長:2~60m
体重:40t~2万t
出身地:メフィラス星
攻撃:両手から発射する破壊光線
アクター:扇 幸二
デザイン:成田 亨
造形:全身黒ずくめの直立2足歩行の人型。
宇宙船
特徴:
ケムール人やバルタン星人、ザラブ星人などを従えて地球侵略を企てる。
暴力行為は好まず、心理戦で地球人の心を突く頭脳派。
小学生のサトル君を言葉巧みに誘惑する。
登場回:第33話『禁じられた言葉』
英名:RAGON
別名:海底原人
身長:30m
体重:2万t
出身地:日本海溝5,000mの深海
攻撃:口から吐く白色光線
アクター:泉 梅之助
デザイン:成田 亨
造形:直立2足歩行の人型
特徴:
2億年前に地球を支配していた海底原人の生き残り。
原爆ロケットの放射能を浴びて巨大化、狂暴化した。
登場回:第4話『大爆発5秒前』
コメント:
『ウルトラQ』第20話『海底原人ラゴン』に登場したラゴンは音楽好きだったが、この巨大ラゴンは音楽を聴くと狂暴化する。
尚、着ぐるみは新たに作られ頭部のみウルトラQから流用された。
英名:RED KING
別名:どくろ怪獣
身長:45m
体重:2万t
出身地:太平洋・多々良島
攻撃:パンチやキックなどの肉弾攻撃
アクター:荒垣 輝雄
デザイン:成田 亨
造形:太く大きな4肢と長い尾を持つ2足歩行の恐竜型。
特徴:
凄まじい怪力の持ち主で、巨大な岩石を手あたり次第投げつける暴れ者。
非常に好戦的な性格。
登場回:第8話『怪獣無法地帯』
コメント:
ウルトラ怪獣の中でも屈指の人気を誇るスター怪獣。着ぐるみはアボラスに改造後、再びレッドキング(2代目)にリユースされた。
2代目と比べると体色が明るく、頭部が爬虫類っぽい。個人的にはこの初代の方が好きである
英名:RED KINGⅡ
別名:どくろ怪獣
身長:45m
体重:2万t
出身地:オホーツク海
攻撃:パンチやキックなどの肉弾攻撃
アクター:鈴木 邦夫
デザイン:成田 亨
造形:太く大きな4肢と長い尾を持つ2足歩行の恐竜型。
特徴:
彗星ツイフォンの影響で地中から目覚め、オホーツク海に廃棄された水爆を6個を飲み込んでいる。
非常に好戦的な性格で、彗星怪獣ドラコを倒す。
登場回:第25話『怪彗星ツイフォン』
コメント:
ウルトラ怪獣の中でも屈指の人気を誇るスター怪獣。着ぐるみは基本的に初代と同じだが、体色が濃くなり頭部はより戦闘的になっている